― 深煎りコーヒーに合う一冊 ―
『名探偵のいけにえ―人民教会殺人事件―』
TASTE / 本の味わい
- 奇蹟が存在する世界で挑む論理の限界
- 推理が幾重にも覆される多重解決
- カルト教団を包む不穏で異様な空気
RECOMMEND / こんな時におすすめ
- 現実ではあり得ない条件の中で、緻密な謎解きを楽しみたい時
- 一つの真相にたどり着いても終わらない、多重解決の驚きを味わいたい時
- 読み応えのある本格ミステリーに、時間を忘れて没頭したい時
病気も怪我も存在せず、失われた手足さえ蘇るという奇蹟の楽園・ジョーデンタウン。消息を絶った助手を追って教団の本拠地へ向かった探偵・大塒は、奇蹟を信じる人々に囲まれながら、次々と起こる不可解な死の謎に挑みます。
奇蹟が本当に存在するなら、何を手がかりに真相を導けばいいのか。常識そのものが揺らぐ特殊な条件の中でも、論理を一つずつ積み上げていく推理が圧巻です。解決したと思うたびに新しい可能性が現れ、物語の見え方が何度も変わっていきます。
濃密な謎と衝撃の余韻を、苦味とコクのある深煎りコーヒーとともに、時間をかけて味わいたいミステリーですよ。