― 浅煎りコーヒーに合う一冊 ―
『舟を編む』
TASTE / 本の味わい
- 一つひとつの言葉に向き合うまっすぐな情熱
- 不器用な仲間たちを結ぶあたたかな絆
- 長い年月をかけて辞書を作る仕事の奥深さ
RECOMMEND / こんな時におすすめ
- 何かを地道に作り上げる人々の仕事と情熱に触れたい時
- 不器用ながらも誠実に生きる登場人物たちを応援したい時
- 言葉の面白さや、誰かへ思いを伝えることの大切さを味わいたい時
出版社の営業部で周囲になじめずにいた馬締光也は、言葉に対する独特の感覚を見込まれ、辞書編集部へ引き抜かれます。そこで待っていたのは、新しい辞書『大渡海』を完成させるための、果てしなく長い旅でした。
辞書に載せる一つの言葉を選び、その意味をできる限り正確に伝える。途方もない作業を重ねる登場人物たちの姿からは、目立たない仕事にも確かな情熱と誇りが宿っていることが伝わってきます。
人との付き合いが不器用な馬締が、仲間や大切な人と出会い、少しずつ自分の言葉を届けていく姿も印象的です。読み終えたあとには、いつも使っている言葉を、少し丁寧に見つめたくなります。
誠実な仕事と人のつながりが生むあたたかな余韻を、香りの明るい浅煎りコーヒーと一緒に楽しみたい物語ですよ。